大阪市住之江区の大型商業施設ATCシーサイドテラス内に設置されたストリートピアノが、利用者への注意喚起を巡って物議を醸しています。運営者は「南光ストリートピアノ」に関する書面を公式X（旧Twitter）にアップし、演奏者に対し「練習は家で」と訴えました。この警告の背景には、フードコート内での演奏に対する多くのクレームがあり、「このままではピアノを撤去せざるを得ない状況」との報告がありました。

運営者は、演奏者が「練習を重ねてからここで発表してほしい」とし、聴衆に届かない独善的な演奏について批判しました。SNS上では、「ただで野良のプロに弾いてほしい欲が見え見え」との声が上がり、ストリートピアノの本来の趣旨が失われているとの指摘も多く見受けられます。特に、クレームが入るほど長時間演奏する人々がいることが問題視されており、時間制限を設けるべきだとの意見も出ています。

この問題に対する反応は多岐にわたり、業界内からも「ストリートピアノの名を名乗る資格がない」という厳しい意見が寄せられています。運営側の言葉選びや対応が不適切であるとの指摘もあり、ガイドラインの掲示がなかったことが運営側の落ち度とされているのも事実です。

結局のところ、ストリートピアノの設置目的に対する誤解や期待が問題を引き起こしているようです。「誰に弾いてほしいのか？」という疑問が浮かぶ中、運営側は今後の方針を見直す必要があるでしょう。この件は、ストリートピアノの運営に関する重要な教訓となるかもしれません。