一方、赤沢は、神井からある資料を見せられ、内容に驚愕(きょうがく)し、その場を走り去る。その資料には、京子(西田尚美)と育美がかねてからの友人であることが記されていた。神井は同じ資料を心麦にも見せると、心麦は京子の旧姓を息子の守(野村康太)に確認する。京子の旧姓は「吉岡」だった。事件の真相に近づいていく心麦は、改めて「進みましょう」と松風に決意を表明する。
そして、神井が赤沢に仕込んでいたGPSを手掛かりに京子のもとへ向かう。そこで心麦たちが目撃したのは、腹部を刺され血を流して倒れる赤沢と、ぼうぜんと座り込み包丁を手にした京子の姿だった。
場面は変わり、鳴川(間宮啓行)は警察に自首していた。カラビナ男の正体は阿南の父・鳴川だった。東賀山事件で検事を担当していた鳴川は、「遠藤力郎が冤罪(えんざい)である可能性」を知りながらも、保身のために春生の再捜査を止めようとしていた。そして、染田(酒井敏也)と阿波山夫妻の殺害にも関与していたのだった。
最終話目前にして、事件の真相が次々と判明した第9話に「とんでもない殺人犯の可能性が」「最後鳥肌立った」「予想の斜め上展開ですごい」といった投稿が相次ぎ、Xではトレンド入りを果たした。