《女性ライバー刺殺》「ワハハハ!」アパート内に響いていた容疑者の「爆笑」と、警察がキャッチしていた「危険な兆候」

《女性ライバー刺殺》「ワハハハ!」アパート内に響いていた容疑者の「爆笑」と、警察がキャッチしていた「危険な兆候」

女性ライバー刺殺事件の報道画像

佐藤愛里さん(22歳)に貸したカネが原因で、恨みを募らせていったとみられる高野健一容疑者(42歳)。その暮らしぶりとはどんなものだったのだろうか。近隣住民が明かす意外な一面とは。前編記事『生配信中の女性ライバーをメッタ刺しに…事件の2日前、家賃3万円のアパートに響いていた「容疑者の笑い声」』に引き続き報じる。

単身向けのアパートで一人暮らし

「ほぼ毎日のように高野さんの部屋からは、配信を聞いて笑う中年男性の声が聞こえていました」と話すのは、女性ライバーの佐藤愛里さん(22歳)を刃物で刺した高野健一容疑者(42歳)の近隣住民(30代)だ。この近隣住民が高野容疑者の笑い声を最後に聞いた2日後の3月11日、事件は起こった。佐藤さんは“最上あい”名義で活動している人気ライバー。この日、徒歩で山手線を一周する企画に挑戦、動画を生配信しながら1人で歩いていた。高野容疑者は配信で佐藤さんの居場所を特定し、後をつけてJR山手線高田馬場駅から数分の路上で襲い掛かった。首や頭部などをメッタ刺しにされた佐藤さんは、搬送先の病院で死亡が確認された。死因は出血性ショック。高野容疑者は殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された。

高野容疑者は栃木県小山市のJR小山駅から徒歩30分以上かかる新興住宅地の単身者向けアパートで一人暮らしをしていた。築29年、間取りは6畳の1Kで、家賃は3万円前後。車がなければ生活はやや不便な立地だ。冒頭の近隣住民は高野容疑者の暮らしぶりについて、こう明かす。

決まった時間に聞こえてくる笑い声

「引っ越してきたのは1年ほど前のことだと思います。笑い声は毎日のように聞こえてきました。」アパートの壁は薄い。そのため、ほかの部屋の声でも聞こえてくることがあるという。「平日は決まって夜10時以降、土日は午前中のことが多かった。その時間になると、高野さんの部屋のあたりからテレビのような、ボソボソと話す女性の声に合わせて『ワハハハ!』とか『イヒヒヒヒ!』などど中年男性が爆笑する声が良く響いてきていました。事件を知った今にしてみれば、よく聞こえていたテレビみたいな女性の声はおそらくライブ配信アプリの音声だったのではないか、と思っています。」

仕事のためか、日中はいつも外出していた高野容疑者だが、夕方ごろには帰宅していたという。帰宅後や休日にはお気に入りのライバーの配信を聞くのがルーティンだったとみられる。

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