元プロ野球選手の入来智さんが2023年2月10日に亡くなったことが明らかになりました。彼はヤクルトスワローズで「救世主」として知られ、多くのファンに愛されていましたが、引退後は波乱に満ちた人生を送りました。

入来さんは1967年に宮崎県で生まれ、小学校4年生から野球を始めました。鹿児島実業高校を卒業後、三菱自動車水島で社会人野球を経験し、1989年にドラフト6位で近鉄バファローズに入団。その後、広島や巨人を経て、2000年にヤクルトへ移籍。2001年には10勝を挙げ、チームの日本シリーズ進出に貢献しましたが、2002年には怪我や個人的な事情から成績が低迷し、戦力外通告を受けました。

引退後、入来さんの人生は厳しいものでした。宮崎の弁当屋で働き始めるも経営難に直面し、その後も転職を繰り返す日々が続きました。元プロ野球選手としてのプライドが影響し、安定した職を見つけることができず、家族に負担をかけることになりました。2013年には住宅メーカーで営業職に就くも短期間で辞め、最終的には介護士として働いていたと報じられています。

入来さんの死因は交通事故であり、彼は運転中に衝突事故に遭い、意識を失った状態で病院に運ばれましたが、約2時間後に亡くなりました。この悲報は多くのファンやメディアに取り上げられ、彼の功績が改めて称賛されました。弟であり、現オリックス投手コーチの愛勇作さんも兄の死に衝撃を受け、報道によれば兄のもとへ駆けつけたとのことです。

入来智さんの功績や、その人生の波乱は、多くの人々の記憶に刻まれることでしょう。彼のご冥福を心よりお祈りいたします。