『せっかく生き延びたのにね』という言葉が胸に突き刺さる。国際政治学者であり政治家としても活動している井口邦子氏の家庭に、悲劇的な火災が襲いました。火災は11月27日夜、東京都文京区の自宅マンションで発生し、井口氏の夫であり東京大学名誉教授の井口高志氏と長女が命を落としました。現場では長女とみられる人物がバルコニーから助けを求めていたとの証言があり、周囲の人々はその光景に言葉を失ったと言います。
火災が発生したマンションは、6階建てで井口家は最上階に住んでいました。火災の原因はまだ明らかになっていませんが、警視庁は放火の可能性を否定し、電気火災の可能性に焦点を当てています。消火活動は困難を極め、約9時間後に鎮火したとのことです。
井口高志氏は、1955年に新潟で発生した大火事でも家を失った経験があり、今回の火災は彼にとって2度目の悲劇となりました。高志氏は国際政治学の権威として知られ、学問に対する情熱は衰えることがありませんでした。彼の最期のメッセージは、日本の国際社会への貢献や教育の重要性を強調するものでした。
邦子氏は、政治活動を通じて家庭の大切さを重視しており、これまで家庭を政治に持ち込むことを避けてきましたが、火災の悲劇はその価値観に新たな意味を与えました。井口家は、深い絆で結ばれた家族であり、その愛情は多くの人々に影響を与えることでしょう。
この悲劇を受けて、私たちは安全対策や家族との繋がりの重要性を改めて考える必要があります。井口氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。