東京都文教区にある自民党の井口邦子参院議員の自宅マンションで発生した火災により、夫の井口孝志氏(80)と長女が死亡したことが確認されました。警視庁によると、死因は焼死であり、火災の原因についてはまだ特定されていないものの、電気火災の可能性が考えられています。火災は11月27日の午後7時半頃に始まり、マンションの最上階にまで燃え広がりました。
井口孝志氏は国際政治学者として知られ、東京大学の名誉教授を務めていました。事件当時、井口議員ともう一人の娘は外出中だったため、無事でした。しかし、現場では火災の際にペットボトルを持って動き回る人影が映っており、その正体についての憶測が広まっています。近隣住民は、バルコニーで助けを求める人影を目撃したと証言していますが、それが長女であったかどうかは不明です。
火災の原因としてはガソリンなどの可燃物は発見されておらず、玄関は施錠されていたため、第三者による放火の可能性は低いとされています。井口議員の家族は、火災発生時に逃げ遅れた可能性が高く、特に井口孝志氏は体の不自由さから逃げるのが難しかったと推測されています。
井口議員の家族は4人暮らしで、長女は自閉症を抱えているとの噂もありますが、井口議員自身はこれを公表していません。そのため、家族の状況や長女の健康状態については憶測が飛び交っています。今回の火災に関連する調査は続いており、事件の全容解明が待たれます。