オリビア・ハッセーさんが73歳で死去 映画「ロミオとジュリエット」でジュリエット役
亡くなったオリビア・ハッセーさん
イタリアの巨匠フランコ・ゼフィレッリ監督の映画「ロミオとジュリエット」(1968年)でジュリエット役を演じ、日本では歌手・布施明(77)の元妻としても知られた英女優オリビア・ハッセーさんが27日、ロサンゼルスの自宅で亡くなった。73歳だった。
ハッセーさんの公式インスタグラムは同日付で、「愛する人たちに看取られながら、安らかに息を引き取った」と投稿。所属事務所は死因について明らかにしていないが、複数のメディアは死因をがんと伝えている。
アルゼンチンの首都ブエノスアイレス生まれのハッセーさんは8歳の時、両親が離婚。母親の母国、英国に渡り、演劇学校で学んだ後、ロンドンで舞台に立った。その際、ゼフィレッリ監督に見出され、わずか15歳(撮影当時)で「ロミオとジュリエット」の主役に抜擢された。
同作は世界的ヒットを記録したものの、その後は役に恵まれなかった。
1971年には米俳優兼歌手ディーン・マーティンの息子ディーン・ポール・マーティンと結婚したが78年に破局。80年にはカネボウ化粧品のCMに出演をきっかけに知り合った同CMのテーマ曲「君は薔薇より美しい」を歌った布施と再婚。89年に離婚した。
その後、米歌手デイヴィッド・グレン・アイズレー(72)と1991年に3回目の結婚。最期はアイズレーに看取られた。
晩年は「ロミオとジュリエット」の撮影時、未成年でありながらヌードシーンを強要されたとして、共演したロミオ役の俳優レナード・ホワイティング(74)と共に、パラマウント・ピクチャーズとDVDを販売するクライテリオン・コレクションを相手取り、賠償を求める訴訟を起こしていた。