人気歌手の石田あゆみさんが、76歳で逝去したとの報道がありました。彼女は2023年3月11日、甲状腺機能低下症により東京都内の病院で永眠しました。葬儀は近親者のみで執り行われ、今後のお別れ会は行わない意向が示されています。
石田さんは1964年に「ねえ聞いてよママ」でデビューし、1968年の「ブルーライト横浜」の大ヒットで一躍スターダムにのし上がりました。歌手としてだけでなく、女優としても成功を収め、昭和を代表するアーティストの一人として多くのファンに愛されました。しかし、近年は健康状態が悪化し、激痩せや奇行が報じられていました。
2008年には22年ぶりに新曲「オアシス」をリリースしましたが、その後はメディアへの露出が減少し、心の健康が懸念されていました。彼女は「声が出ない」「鏡を見るのが怖い」と語り、自宅に引きこもる生活を送っていたという情報もあります。特に、若い頃からの不摂生が影響し、胃の不調から食事がままならない状況が続いていたとのことです。
また、晩年の生活は極端にシンプルになり、所有物はわずかに食器と衣類だけだったといいます。夜7時に就寝し、早朝2時に起きて掃除や散歩を日課とし、精神的な健康を保つために努力していた様子が伺えます。
2011年には最愛の母を亡くし、その後の活動も少なくなり、健康への懸念が高まっていました。最後の映像作品は2019年に放送されたテレビドラマ「安らぎの時」で、彼女の最後の姿を見られる貴重な作品となりました。
石田あゆみさんの死は、多くのファンに衝撃を与えています。彼女の音楽と演技は今後も多くの人々に愛され続けることでしょう。